自尊心の麻婆味

絹揚げと茄子を麻婆味で煮炒めたもの、トマトとオニオンスライスとしらすをオリーブオイル、マジックソルト、ぽん酢で和えたもの、もずく、みそ汁。具はきのことたまねぎと豆腐とわかめ。

麻婆味にするとなんでもうまい。

この日はどうしようもなく半端にあまったので、絹揚げと茄子を合わせてみた。単品でもおいしいので、両方合わせると、単純においしさ二倍というわけです。

麻婆ってなんて懐の深い料理なんだ、と好きな漫画にもあった。とりあえず麻婆にしとけばなんでもうまい。なんだか手の凝った料理を作った気分になるのは自尊心を保つにも有効な手段だと思う。

まだ引っ越したてなのでちゃぶ台で食べる。

傷だらけのちゃぶ台は実家からの付き合い。塾の宿題をこなし、お菓子を食べ、晩酌に寄り添い、ボードゲームを広げてきたこの机との関係はまだまだ続く。

この日は仕事を辞めてきた次の日だった。無職なのにご飯が食べれるしあわせを噛み締めていただきます。